第10回 Welfare Design Contest 審査結果
応募作品を「①新規性 ②デザイン性 ③ユーザビリティ ④安全性 ⑤プレゼンテーション」の5つの観点から審査した結果、最優秀賞1作品、優秀賞各部門1作品、奨励賞7作品、ワッツ賞2作品の計12作品が選出されました。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため表彰式及び展示会は自粛とさせていただきました。
第10回ウェルフェアデザインコンテスト キービジュアル
審査委員総評
第10回のコンテストは「これからの時代に必要な暮らしデザイン」をテーマに、ポストコロナやウィズコロナ、地球温暖化と自然災害の多発、高齢化などの社会的課題の中の暮らしの支援のアイデアを募集しました。さらに今回は近年の情報コミュニケーション技術の発展も視野に入れて、活動をサポートする「モノ」部門と日常生活を補完し発展させる「サービス」部門に分けて募集を行いました。
最優秀賞には「モノ」部門から手の不自由な人が筆記用具を使えるように支援する自助具である「tering」が選ばれました。この作品はシンプルなデザインでありながら、しっかりとペンを固定して文字が書けるというということをよく検証している点が高く評価されました。
「モノ」部門の優秀賞には「薬に触れずに服薬できる『dose aid』」が選ばれました。携帯用の薬ケースは多々ありますが、薬に触れずに服薬でき、ペットボトルに携帯して持ち忘れ・飲み忘れも防げることが評価されました。また価格的に商品化できそうであるということで、ワッツ賞も同時受賞となりました。「サービス」部門の優秀賞には「WHEELIFY」が選ばれました。車いす使用者が駅構内を快適に移動できるようにスマートフォンが最適な経路を教えてくれるアプリケーションです。車椅子の通れる経路を示すアプリケーションはありましたが、駅構内にAIカメラを設置して混雑する場所を避けるなどの機能も有しており、駅構内全体でバリアフリーを実現するためのアイデアとして優れていると評価されました。
奨励賞には7件が選ばれましたが、そのうち5件が「モノ」部門、2件が「サービス」部門でした。「モノ」部門では自由に曲がるペン「HOLPEN自由に曲げて、自由に書ける。」はデザイン性、同じ言語を話せる人同士を結び付ける「LANGMATE」は簡単で実用的、視覚障がい者がアイシャドウを使うときに役立つ「Sound Shadow」は音や触覚で色を識別するアイデア、力が弱くても使える爪切り「pear」はデザインの美しさ、ストレスを和らげるための日記「GRADIARY」は誰もが続けることができそうであることが高く評価されました。「サービス」部門では、視覚障がい者用のショッピングカート「Otomoto」はデザイン性が評価されましたが、機構的な面での問題が指摘されました。もう1件の「子どもをスマホ依存から守る小さな『ともだち』ROBO」は子どものスマートフォンの使い過ぎを防ぐアプリケーションとスマートフォンスタンドで、有用性とかわいいデザインが評価されました。
最後にすぐに実用化を目指せるアイデアに送られるワッツ賞には、前出の「薬に触れずに服薬できる『dose aid』」のほかに、日常的に目につく場所に置けるように考えられた「防災バッグ『ALIVE』」が選ばれました。
今回初めて「モノ」部門と「サービス」部門を分けて募集しました。全体としては「モノ」部門のほうが多くの応募がありましたが、「モノ」と「サービス」を組み合わせたものも見られました。最近の製品では「モノ」だけではなく「サービス」と一体となっているものも多く、切り離しがたいものもあるかと思います。「モノ」と「サービス」を意識することによってさらに新しいアイデアが生まれることを期待しています。
最優秀賞には「モノ」部門から手の不自由な人が筆記用具を使えるように支援する自助具である「tering」が選ばれました。この作品はシンプルなデザインでありながら、しっかりとペンを固定して文字が書けるというということをよく検証している点が高く評価されました。
「モノ」部門の優秀賞には「薬に触れずに服薬できる『dose aid』」が選ばれました。携帯用の薬ケースは多々ありますが、薬に触れずに服薬でき、ペットボトルに携帯して持ち忘れ・飲み忘れも防げることが評価されました。また価格的に商品化できそうであるということで、ワッツ賞も同時受賞となりました。「サービス」部門の優秀賞には「WHEELIFY」が選ばれました。車いす使用者が駅構内を快適に移動できるようにスマートフォンが最適な経路を教えてくれるアプリケーションです。車椅子の通れる経路を示すアプリケーションはありましたが、駅構内にAIカメラを設置して混雑する場所を避けるなどの機能も有しており、駅構内全体でバリアフリーを実現するためのアイデアとして優れていると評価されました。
奨励賞には7件が選ばれましたが、そのうち5件が「モノ」部門、2件が「サービス」部門でした。「モノ」部門では自由に曲がるペン「HOLPEN自由に曲げて、自由に書ける。」はデザイン性、同じ言語を話せる人同士を結び付ける「LANGMATE」は簡単で実用的、視覚障がい者がアイシャドウを使うときに役立つ「Sound Shadow」は音や触覚で色を識別するアイデア、力が弱くても使える爪切り「pear」はデザインの美しさ、ストレスを和らげるための日記「GRADIARY」は誰もが続けることができそうであることが高く評価されました。「サービス」部門では、視覚障がい者用のショッピングカート「Otomoto」はデザイン性が評価されましたが、機構的な面での問題が指摘されました。もう1件の「子どもをスマホ依存から守る小さな『ともだち』ROBO」は子どものスマートフォンの使い過ぎを防ぐアプリケーションとスマートフォンスタンドで、有用性とかわいいデザインが評価されました。
最後にすぐに実用化を目指せるアイデアに送られるワッツ賞には、前出の「薬に触れずに服薬できる『dose aid』」のほかに、日常的に目につく場所に置けるように考えられた「防災バッグ『ALIVE』」が選ばれました。
今回初めて「モノ」部門と「サービス」部門を分けて募集しました。全体としては「モノ」部門のほうが多くの応募がありましたが、「モノ」と「サービス」を組み合わせたものも見られました。最近の製品では「モノ」だけではなく「サービス」と一体となっているものも多く、切り離しがたいものもあるかと思います。「モノ」と「サービス」を意識することによってさらに新しいアイデアが生まれることを期待しています。
第10回 Welfare Design Contest 受賞作品
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最優秀賞 モノ部門
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優秀賞 モノ部門
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優秀賞 サービス部門
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奨励賞 モノ部門
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奨励賞 モノ部門
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奨励賞 モノ部門
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奨励賞 モノ部門
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奨励賞 モノ部門
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奨励賞 サービス部門
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奨励賞 サービス部門
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ワッツ賞 モノ部門
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ワッツ賞 モノ部門
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過去の受賞作品
第1回(2013年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第2回(2014年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第3回(2015年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第4回(2016年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第5回(2017年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第6回(2018年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第7回(2019年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第8回(2020年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第9回(2021年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第2回(2014年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第3回(2015年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第4回(2016年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第5回(2017年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第6回(2018年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第7回(2019年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第8回(2020年度)Welfare Design Contest 受賞作品
第9回(2021年度)Welfare Design Contest 受賞作品